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アマチュア無線

真空管ラジオの修理 Victor RE-532

押し入れの中からこんなものが発見されました。

真空管式 AM ラジオ + レコードプレーヤーです。
調べてみると、こちらのページに発売当時の広告が残っており昭和31年頃に発売されたものと思われます。
価格は2万9000円と当時にしてはかなり高価なラジオだったようです。

プラスチック部分は黄ばんでいますが、ひび割れたりはしておらず作りの頑丈さが伺えます。
真ん中の Victor の犬のところは電源を入れると後ろからライトが赤く灯ります。

後ろから覗くと真空管が見えます。まだ使えるでしょうか
この時点で、電源コードのプラグの破損とアンテナ線の断線が確認出来ましたので交換作業に取りかかりました。
全面のつまみ3つは引っ張ると取れますので外し、回路部のシャーシを留めている3つのねじも外します。あとは、周波数指針が糸で回路部の機構に繋がっていますので注意して外します。そうすればシャーシの中の回路部をのぞけますのでケーブルの交換をします。

薄くて見にくいですが、使われている真空管の種類です。現在でも売られているのかな〜

電源ケーブルとアンテナ線を交換しました。
古いながらも、ハンダはしっかりと付いていて見た感じでは問題の無さそうな回路でした。

そして、元通りに組み直しおそるおそる電源を入れてみました。
数十年ぶりに真空管に通電されますし、コンデンサなどは破裂の危険もありますので通電する時は周りに十分注意します。
ぼわーん、と真空管が灯りそしてしばらくすると・・・
バリバリバリ、ジジジ・・・
高校野球の実況中継が聞こえてくるではありませんか!感動しました。数十年の眠りから無事目を覚ましたラジオは特有の音で実況の声を響かせてくれます。

電源コードとアンテナ線を交換しただけで、その他の回路は見事に動作したようです。
古いラジオが生き返って、音を奏でる。そこには半世紀の時の流れを感じさせるものがありますね。

では

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