私のバイク(EN125-2A)に、キジマのグリップヒーター(GH07)を取り付けましたのでその記録です。
これまでは手袋で対処しようと思っていましたが、手袋が分厚くなるとブレーキやクラッチ操作がしにくくなって運転に余裕がなくなると危険と思いましたのでグリップヒーターの導入です。
購入したのは、グリップヒーター以外にリレーです。グリップヒーターの消費電力は34Wですので、リレーは必ずしも必要ではありません。
EN125 や GN125 のスロットルコーンにはリブがあり、その上にグリップが一体成型されていますので、右グリップの再利用・保存はできません。そのため、ヤフオクで加工用に右グリップを購入しておきました。
電源などが用意できる場合には、事前に動作確認を行っておくと良いでしょう。温めておくと装着もしやすくなります。
さて、 EN125 のスロットルコーンですが、右スイッチボックスを分解すると写真のようになっているので、スロットルワイヤのタイコを取り外しておきます。ちなみに、 EN125 には戻り側のスロットルワイヤはありませんが、スロットルコーンやスイッチボックスには戻り側の痕跡が見られます。別車種との共用設計でしょうかね?
さて、取り外したグリップは再利用できませんのでカッターナイフで取り外します。
このように、グリップの両端と、スロットルコーン表面にリブが付いていますので・・・
このようになるまで、ニッパーやカッターナイフで削り落とします。メガネなどで目を保護して注意して作業してください。また削りすぎもよくありませんので、適宜グリップヒーターを入れて様子を見ながらおこなってください。
というわけで、リブを落とし終わったら、耐熱グリップボンドを塗って右側は装着完了です。
動作の様子を動画に撮ってみました。GH07はスイッチ一体型で、フルカラーLEDで温度のレベルが表示されます。
さて、ここまでの下準備が終わったらバイクへの取り付けです。右グリップはスロットルコーンを交換するだけです。左グリップはパーツクリーナーを吹き込みながら、マイナスドライバーで慎重に隙間をこじ開けていけば、接着剤を剥がすことができます。
EN125 にはバーエンドが付いていますが、このバーエンドを取り外す時には、ネジを完全に緩めきってしまってはいけません。ハンドルバー内に部品が残ってしまいますので、ある程度緩めたら、そのまま引き抜きます。
今回はタンクを取り外して作業しましたので、配線もここにまとめます。アクセサリー電源でON/OFFするリレーは、エアクリーナーボックスのボルトに固定しておきました。
キジマのグリップヒーターの左側はかなりきついと評判ですが、 EN125 との場合でも、途中からは手では全く動かないレベルでしたので、グリップボンドはつけずにそのままハンマーで押し込みました。空回りするような気配はありませんので、とりあえずはこれで大丈夫そうです。
スロットル側は、スロットルを回した時やハンドルを切った時に、配線に無理な力が加わらないかどうかをよく確かめてください。
グリップヒーターをつけて少し走ってみた印象ですが、薄手の手袋でも指先まで充分な暖かさを感じられますし、何より寒さや手袋の分厚さでストレスを感じることがないのがいいですね。昼間はLV3ぐらいでも充分な感じです。グリップもオリジナルと比べてもほんの少し太くなった程度ですし、スイッチ一体タイプなので見た目もマッチしています。
キジマのグリップヒーターは全周タイプなので、長時間乗っているともしかしたら手の平側は汗をかいてしまうかもしれませんが、そのあたりはもう少し乗ってみてからの判断ですかね。
結論から言えば、分厚い手袋を買ったりするよりも前に早く取り付けるべきだという感じです。なんとなくグリップヒーターというと、野暮ったいイメージを持っていたのですが、キジマの GH07 なら標準装備かのような感じで快適性が得られるので、つけてよかったと思います。