ネット上ではあまり知られていない?(もしくは需要がない)情報のようなので、メモ書き程度に記載しておきます。
スズキが中国で生産し、ヨーロッパや南米、中国などで販売し、日本にも数多く輸入されている EN125-2A のウインカーに関して、私はこれまでオリジナル品かと思っていましたが、どうやらスズキの国産モデルのイナズマからの流用でありそうだということに気づきました。
国産モデルと同じ形状ということは、その国産モデル用のアフターパーツが使用できる可能性があります。そこで、キジマから発売されている、純正タイプのクリアウインカーレンズに交換してみることにしました。品番は、フロント用が 217-4381、リア用が 217-4382 です。
キジマ 純正タイプクリアウインカーレンズ スズキ 217-4381 フロント用
キジマ 純正タイプクリアウインカーレンズ スズキ 217-4382 リア用
キジマの説明によると、対応車種は TL1000S(V/X) / 1000R(W), イナズマ1200 (GSX1200F SW), イナズマ400 (GSX400FSV), SV400(S/W) だそうです。
正面から(フロント用)。レンズカットの形状などは同じです。
側面から。EN125 についていたものには生産している Haojue の刻印があります。キジマのものはリフレクター部分が全てメッキされていますね。
さて、電球のソケットを差し込む背面も、一見して全く同じに見えますが、ここにほんのわずかな差がありました。キジマのクリアレンズに、EN125 のウインカーのソケットを差し込もうとしても、どうしても入りません。
よくよく寸法を確認すると、ソケットと嵌合する切り欠きがキジマ製のほうがわずかに短いのです。国産の純正ウインカーレンズを確認していないので、真相は定かではありませんが、もしかしたら中国でイナズマ等のウインカーレンズを流用するときに、切り欠きのサイズを若干(ほんの1mmほど)大きくしたのかもしれません。私は、キジマのクリアウインカーレンズの切り欠きをナイフでわずかに削って拡大し対処しました。
レンズをクリアタイプにするなら、電球はオレンジ色のものに変えなければいけません。着色された電球を買うという手もありますが、私はランプペンを使って既存の電球をオレンジ色に塗って使用することにしました。手塗りなのでムラが出ますが、ウインカーレンズの中で光りますので問題ありません。
というわけで、いろいろと手間がかかりましたが、EN125-2A にもイナズマ等用のクリアウインカーレンズを使用することができました。
はっきり言って、ここまで手間をかけてクリアレンズ化する意味があるのか、と問われれば微妙なところですが、おそらく、EN125 のウインカーをスズキの国産モデル用アフターパーツでクリアレンズ化した人は日本に他にいないと思われるので、そういう意味での自己満足にはなりました^^;
(ウインカーユニット自体を交換してクリアレンズ化や LED 化されている方は多いと思います。今回はあくまで EN125 オリジナルのウインカーユニットを最大限温存した形です。)